ThriveDeskとAwesome Supportはどちらも、WordPressを離れずに使える実用的なヘルプデスクをうたっていますが、解決する課題は異なります。Awesome SupportとThriveDeskの比較は、多くの場合、1つの選択に行き着きます。インストールして自分で設定するプラグインか、それともライブチャット、ヘルプセンター、自動化をすぐに使えるホスト型プラットフォームか、という選択です。
Awesome Supportは、無料の基本機能と年額制の有料アドオンを備えたWordPressチケット管理プラグインです。ThriveDeskは、WordPress・WooCommerceストア向けのホスト型共有受信トレイで、Standardプランからライブチャットと公開ヘルプセンターが含まれます。
このガイドでは、チケット管理、ライブチャット、WooCommerceとの相性、料金を比較します。それぞれに含まれる機能と、追加料金が必要な機能を見極めます。2026年9月に、ThriveDeskの料金ページとAwesome Supportが公開する機能一覧を使って確認しました。より幅広い候補については、ヘルプデスク比較ハブをご覧ください。
ThriveDeskとは?
ThriveDeskはEC向けのAIカスタマーサービスソフトウェアです。自律的に動作するオムニチャネルのヘルプデスク、インテリジェントなチャットボット、モダンなヘルプセンター、強力なレポート機能に加え、24時間顧客に回答するAIエージェントのNeoを備えています。専任の管理者を雇わずにチケット管理、ライブチャット、セルフサービスを利用したいWordPress・WooCommerceストア向けの、ホスト型共有受信トレイです。
- タグ、非公開メモ、@メンションを備えた共有受信トレイで、重複返信を避けながら、チームで1つの対応キューを処理できます。
- 訪問者追跡機能付きのライブチャットを利用でき、チャットをチケットに変換することもできます。
- Standard以上のプランには公開ヘルプセンターがあり、顧客はチケットを作成する前に記事を検索できます。
- WooCommerce、SureCart、Easy Digital Downloadsとの標準連携により、会話の横に注文の詳細を表示します。
- AIエージェントのNeoはすべてのプランで顧客に回答し、解決件数ごとの料金はかかりません。Copilotは担当者向けに返信の下書きやスレッドの要約を作成します。
- 解決時間や顧客評価のレポートで、少人数のチームでもチケットが滞る箇所を把握できます。
また、G2で5点満点中4.9の評価を獲得しており、WordPress向けに作られたヘルプデスクの中で最も高い評価です。Basicはチームメンバー2人、受信トレイ1個で月額$29からです。Standardはチームメンバー5人、受信トレイ2個で月額$69となり、ヘルプセンターとワークフロー自動化が追加されます。
ThriveDeskは7日間のトライアルを提供しており、開始時にクレジットカードは不要です。最初にプラグインをインストールしたり、サーバーを設定したりする必要がないため、多くのチームは1日以内にチケットへの対応を始めています。
Awesome Supportとは?
Awesome Supportは、10年以上前に初めてリリースされた、セルフホスト型のWordPressチケット管理プラグインです。現在も、無料の基本プラグインと年額制の有料アドオンという形で保守されています。すべてwp-admin内で動作し、チケットの一覧、カスタムフィールド、POP3またはIMAP経由のメール取り込みを提供します。サポート依頼はカスタムフォームから届き、内蔵のナレッジベースツールを使うと、チケットキューの横で自己解決用の記事を公開できます。
無料版では、チケットの割り当て、タグ付け、定型文といった基本機能を利用できます。一括操作、チケット統合、お気に入りリストは有料プラン限定で、レポート機能の大半も同様です。WooCommerce連携やSmart Chatなどの機能にも、別途アドオンが必要です。
ライブチャットもトライアルもありません。有料機能を試すには、先にライセンスを購入する必要があります。Awesome Supportは長い運用実績があるため、多くのWordPressホスティングサービスや人気のページビルダーで、追加設定なしに動作します。WordPressのチケット管理プラグインを幅広く知りたい場合は、このカテゴリーのまとめ記事をご覧ください。
WordPressチームにとっての主な違い
WordPress・WooCommerceチームが候補を絞る際は、ライブチャット、セルフサービス、注文情報、自動化、AI、サーバーの管理主体という6つの点が決め手になる傾向があります。
ライブチャットとSmart Chat
ThriveDeskはすべてのプランに訪問者追跡付きのライブチャットを含み、どのチャットも文脈を失わずにチケットに変換できます。Awesome Supportにライブチャットはありません。Smart ChatアドオンはGoogleのDialogflowで動作し、Facebook Messenger、チャットウィジェット、メールからの質問に、文章による返信ではなくリンクの一覧で答えます。この差が最も重要になるのは、セール中や繁忙期です。購入者は配送についてすぐに回答が欲しいのであって、チケットを作成して待ちたいわけではありません。
ナレッジベースとセルフサービス
ThriveDeskのヘルプセンターはStandardプランに含まれるため、顧客はチケットを作成する前に配送や返品のポリシーを検索できます。Awesome Supportのナレッジベースツールも機能しますが、セルフサービス用の記事集を便利にする検索機能やテンプレート機能の一部は、プレミアムアドオン限定です。そのため、実用的なヘルプセンターを構築するための実際の費用が上がります。初日からブランドに合った返品ポリシーページを公開したいストアは、この差にすぐ気づくでしょう。
WooCommerceと注文情報
ThriveDeskはすべてのプランでWooCommerceと連携し、追加料金なしで会話の横に注文とサブスクリプションの詳細を表示します。「注文はどこにありますか?」といった問い合わせや配送に関する質問にも、別のタブを開かずに回答できます。
Awesome SupportのWooCommerce連携は、別途購入する有料アドオンです。顧客は注文にひもづくチケットを作成でき、担当者は注文履歴を確認できますが、ThriveDeskの標準表示よりも対象範囲は限られます。
自動化とレポート
ThriveDeskのワークフロー自動化とレポート機能はStandardプランに含まれます。担当者別のチケット数、解決時間、顧客評価を、追加料金なしで確認できます。Awesome Supportの無料の基本機能で表示できるのは、ステータス別のチケット数だけです。ダッシュボードウィジェットや、生産性、解決、傾向に関する高度なレポートには、プレミアム版が必要です。この差が表れるのは、発売直後の週です。誰にも手作業でチケットを仕分ける余裕はありません。
AIエージェントと返信の下書き
ThriveDeskのAIエージェントであるNeoは、Basicを含むすべてのプランで顧客に回答し、解決件数ごとの料金はかかりません。Copilotは、担当者向けに返信の下書き、スレッドの要約、メッセージの翻訳を行います。Awesome Supportには、同等の下書きツールがありません。唯一のAI機能はSmart Chatで、担当者の返信作成を支援するのではなく、質問に対してリンクの一覧を案内します。少人数のチームにとって、これは担当者の時間を節約するツールと、簡単な質問に答えるだけのツールとの違いです。
導入とホスティング
Awesome SupportはほかのWordPressプラグインと同じようにインストールできます。そのため、すでにwp-adminに慣れているチームなら、新たなログインなしでチケット管理を始められます。ThriveDeskはホスト型プラットフォームです。サーバーの保守やプラグイン更新を管理する必要はありませんが、担当者はWordPress内ではなく、別のダッシュボードで作業します。
どちらの方法も間違いではありません。現在誰がサーバーを管理しているか、修正プログラムの適用にどれだけ時間を割けるかによって決まります。1人のチームなら、通常は保守対象が少ないほうが適しています。
Awesome SupportとThriveDeskの比較早見表
ここで示すのはワークフローの違いであり、すべての行がすべてのプランに当てはまるという意味ではありません。実際に運用しているチケットキューを移す前に、必要なプランを確認してください。仕様上は似ている機能でも、有効にするために追加アドオンや上位プランが必要な場合があります。
| 比較項目 | ThriveDesk | Awesome Support |
|---|---|---|
| ホスティング | ホスト型プラットフォーム | セルフホスト型WordPressプラグイン |
| ライブチャット | すべてのプランに含む | なし。Smart Chatは返信ではなくリンクを返す |
| ヘルプセンター | Standardから含む | 利用可能。本格的な利用にはプレミアムアドオンが必要 |
| WooCommerce | すべてのプランに含む | 有料アドオン |
| ワークフロー自動化 | Standardから含む | 無料の基本機能には含まれない |
| レポート | 担当者別チケット数、解決時間、評価 | チケット数は無料。ダッシュボードと高度なレポートはプレミアム限定 |
| AI | すべてのプランにAIエージェントのNeoを含み、解決件数ごとの料金なし。Copilotが下書き、要約、翻訳を実行 | Smart Chatのみ。返信の下書き機能なし |
| 無料トライアル | 7日間のトライアル。カード不要 | なし。事前にライセンスの購入が必要 |
| 無料プラン | なし | 無料の基本プラグイン |
| 料金体系 | プランごとの月額または年額料金 | 年額のサイトライセンスと有料アドオン |
| 一括操作と統合 | 含む | プレミアム限定 |
| カスタムフィールドとタグ | 含む | 含む |
| メールサポート | すべてのプランに含む | 含む |
| 適したチーム | チャットとヘルプセンターを1つのプランで使いたいWordPress・WooCommerceストア | wp-admin内にセルフホスト型のチケットキューを置きたいチーム |
料金
ThriveDeskのBasicプランは、チームメンバー2人と受信トレイ1個で月額$29、年払いでは月あたり$19です。Standardはチームメンバー5人と受信トレイ2個で月額$69(年払いでは月あたり$49)となり、ヘルプセンターとワークフロー自動化が追加されます。Unlimitedはチームメンバー数が無制限、受信トレイ5個で月額$129(年払いでは月あたり$99)です。さらに、非公開ヘルプセンター、訪問者追跡、WP Portalが含まれます。
受信トレイの追加は1個あたり月額$15、ThriveDeskのブランド表示を非表示にするには月額$50かかります。年払いにすると、プランに応じて23–34%節約できます。すべてのプランにNeoが含まれ、解決件数ごとの料金はかかりません。クレジットカード不要の7日間トライアルもあります。
Awesome Supportは、複数のプランでWordPress用の年額ライセンスを販売しています。WooCommerceの注文検索、Smart Chat、高度なレポートなどの機能には、有料アドオンも必要です。無料トライアルがないため、有料プランを自社のチケット量で試す前に、ライセンスを購入する必要があります。アドオンの費用は提供元によって異なり、複数を同時に使うと急速に膨らむ可能性があります。それでも無料の基本プラグインは、有料アドオンに費用を払う価値があるか判断する前に、基本的なチケット管理の流れを試す手段として妥当です。
どちらのプランを契約する場合も、想定チケット数とチーム人数をヘルプデスク費用計算ツールに入力して確認しましょう。成長するストアでは、Awesome Supportのアドオン費用が急増する可能性があるためです。現在、プラグイン更新を管理する人がチームにいない場合は、開発者の作業時間にかかる費用も含めてください。
セキュリティとデータの取り扱い
ThriveDeskはEUのインフラ上でホストされ、最新のTLSで通信を暗号化し、チームのアクセスに2要素認証を必須としています。顧客データの保存と削除の仕組みには、GDPRへの準拠が組み込まれています。
Awesome Supportは自社のWordPressホスティング環境で動作するため、サーバーのセキュリティは提供元ではなく、自社の責任です。プラグインは登録時にGDPRに沿った情報開示を行い、項目ごとの同意を追跡します。また、チケットや返信の編集を記録する監査証跡を保持し、要求に応じて顧客データを削除、エクスポートできます。
どちらかが本質的に安全というわけではありません。セルフホスト型プラグインの安全性は、その基盤となるWordPress環境とホスティングアカウントの安全性に左右されます。どちらを選ぶ場合も、実際の顧客との会話を保存する前に、バックアップ、更新、アクセス権の確認を誰が担当するか決めておきましょう。
Awesome Supportを選ぶべき場合
Awesome Supportは、すべての作業をwp-admin内で完結させたい、すでに開発者の支援を受けられるチームに適しています。
- 無料の基本プラグインを使い、必要になったアドオンだけに料金を払いたい。
- チームが、別のダッシュボードではなく、セルフホスト型プラグインの設定に慣れている。
- ライブチャットは不要で、チケットだけのワークフローでサポート量に対応できる。
- 他社のプラットフォームでサポートを運用するより、サーバーとバックアップを自社で管理したい。
- 現在のチケット数が少なく、一部のレポートが有料でもチームの作業に支障がない。
- サポート対象は1つのWordPressサイトだけで、近いうちにWooCommerceの注文検索や公開ヘルプセンターを追加する予定がない。
いずれかの条件が変わった場合、特にライブチャットやセルフサービス用ヘルプセンターが必要になった場合は、ライセンスを更新する前にこの比較を見直してください。WordPressのチケット管理ツールをより幅広く探したい場合は、SupportCandyの代替ツールガイドでも、Awesome Supportのようなプラグイン型ツールと、検討に値するホスト型ツールをいくつか紹介しています。
ThriveDeskを選ぶべき場合
ThriveDeskは、登録したその日からチケット管理、チャット、セルフサービスを稼働させたいWordPress・WooCommerceチームに適しています。
- ライブチャットと共有受信トレイを、別のアドオンではなく、チケットと同じダッシュボードで使いたい。
- 有料のWooCommerceアドオンなしで、ストアの注文とサブスクリプションを会話の横に表示したい。
- プラグインを組み合わせるのではなく、公開ヘルプセンターが最初から含まれていてほしい。
- 最初のアップグレードで追加の課金制限に直面せず、ワークフロー自動化とレポートを使いたい。
- 自分で設定する無料プラグインよりも、7日間のトライアルを重視している。
- サポートキューが急速に増えているため、自分でプラグインの保守をしたくない。
- プラグインやその更新、アドオンを管理するより、1つのホスト型プランを管理したい。
契約前に、チームの人数やチケット数とThriveDeskのプランを照らし合わせてください。多くのチームは7日間のトライアル中に、そのワークフローがチケット量やチームの仕事の進め方に合うかを判断できます。
チームがAwesome SupportよりThriveDeskを選ぶ理由
ThriveDeskなら、WordPress・WooCommerceチームは、プラグインやアドオンを組み合わせて構築することなく、実用的なヘルプデスクを利用できます。
ライブチャットは後付けではなく、最初から含まれています。 すべてのプランに訪問者追跡付きのライブチャットがあり、どの会話も履歴を失わずにチケットに変換できます。Awesome Supportには同等の機能がなく、Smart Chatは返信ではなくリンクを返します。
WooCommerce情報をチケットの横に表示します。 すべてのプランで注文とサブスクリプションの詳細が自動表示されるため、担当者は顧客の注文内容を確認するために、別途アドオンを購入したり、別画面を開いたりする必要がありません。
ヘルプセンターがプランに含まれています。 Standard以上には公開ヘルプセンターが含まれます。ストアは、顧客がチケットを作成する前に、配送や返品に関する回答を届けられます。
AIも含まれています。 AIエージェントのNeoと、担当者向けに下書きや要約を作成するCopilotは、すべてのプランに含まれます。利用ごとに課金されるアドオン型AIツールとは異なり、解決件数ごとの料金はありません。
最初から料金が明確です。 Basicはチームメンバー2人と受信トレイ1個で月額$29、Standardはチームメンバー5人と受信トレイ2個で月額$69です。有料プランに何が含まれるかを確認する前に、ライセンスを購入する必要はありません。
チームがすでにすべてをwp-adminから運用し、ライブチャットを必要としていないなら、Awesome Supportの無料の基本プラグインも妥当な出発点です。無料で試せますし、対応キューがその規模を超えたら、後からThriveDeskを追加することもできます。何年分ものチケット履歴が1つのシステムに蓄積する前に、早めに切り替えるほど移行は簡単です。
初日からチャット、ヘルプセンター、注文情報を必要とする多くのWordPress・WooCommerceチームにとって、判断はもっとシンプルです。7日間のトライアルを始め、自社のチケットキューでワークフローを試してから決めましょう。実際の注文と返品を使い、それぞれに回答するのに、いくつのタブやログインが必要か確認してください。